『ハシ・カ・オ・プ』はアイヌ語で“枝の表面になるもの”と言う意味です。

ハスカップの語源となった言葉で、和名はクロミノウグイスカグラ(黒実鶯神楽)と言います。

もともと北海道に自生したスイカズラ科の小果樹で、野生のものは酸味が強く甘みはほとんどありませんが、ビタミンC、アントシアニン、カルシウムなどが豊富に含まれていることから、昔のアイヌの人たちの間では不老長寿の秘薬と言われていたのだそうです。

そんなハスカップの栽培は1970年代ころに千歳から始まったと言われ、当時、新千歳空港の建設で失われそうになったハスカップを近所の畑に移植したことが最初なのだそうです。

その後も苫小牧港の開発や臨海地域の工業化などにより、国内唯一と言われた勇払原野の群生地は急速に縮小してしまいました。

戦後間もない頃にはハスカップの最盛期に「ハスカップ休暇」と呼ばれる休みまであったほど、たくさん収穫できた野生のハスカップですが、現在はウトナイ湖や弁天沼周辺に僅かに残る程度になってしまったのです。

それでも畑に移植されたハスカップでは品種改良が進み、甘みを増したものや実の多くなるものも栽培されるようになりました。

しかし、皮が薄く保存が難しいため、殆どの場合はお菓子など原料として加工用にまわされてしまいます。

近年は冷凍技術も発達してきたので、冷凍したものが販売されていることも多くなってきましたが、それでも流通量は極僅か・・・

生の果実に至ってはかなりの貴重品と言えるのです。

気になるカロリーは100gあたり53 kcalです。

☑ 美肌効果、 ☑ 貧血予防効果、 ☑ 眼精疲労・眼病予防効果、 ☑ 視機能を改善効果、 ☑ 骨粗鬆症予防効果、

品種紹介

■収穫時期(6月下旬~7月下旬)

◎千歳6号 ※只今、苗木育苗中

酸味が強いが千歳8号に比べて実がやや大きい

◎千歳8号 ※只今、苗木育苗中

酸味と甘みのバランスが良いが千歳6号に比べて実がやや小さい