何故 クジラ?
何故 化石?

 

 

ですよね💧
農園とほあまり関係ない気もしますし…

ところが!
実は1枚目のクジラと2枚目のカイギュウの化石の発見現場⚒️

何れも農園の横を流れる豊平川なのです。
※農園からは2kmほど上流

そして、これらの発掘や調査にご尽力し道内化石研究の第一人者だったのが、昨年9月に亡くなられた札幌市博物館活動センターの古沢学芸員で、個人的にも大変お世話になった方でした。

そんな古沢さんとの出会いは10年以上も前…

ある川で偶然見つけた石の写真を見てもらったところから始まりました。

 

 

その当時の写真が3枚目で、発掘やクリーニングの方法を教えて頂き取り出したのが4枚目の化石でした。

 

 

後に1枚目と同様のヒゲクジラという歯のないクジラの仲間の下顎骨であることがわかりました。

この化石をきっかけに古沢さんからは多くのことを勉強させて頂き、月形町で行われた発掘調査などにもご一緒させてもらったりしました。

農家になってからも農園に様子を見に来てくれたりして、畑から見える八剣山や豊平川に見られる地層・岩石の成り立ちについて教えてもらったりしました。

私がもう少し農家としての仕事に慣れて余裕ができたら「化石や地層の観察会とかできたらいいね」とか「沢山の人が興味をもってくれたら次の発見に繋がるしワクワクするよね」などお話していたのに…

こんな突然のお別になるとは思ってもいませんでした。

そんな古沢さんが生前によく語られていたのが札幌市に博物館をつくるというもので、そのメインの1つとなるはずだったのが1枚目の小金湯産クジラ化石でした。

ですが、全身骨格復元標本(組み立てバージョン)の初展示が古沢さん最後のお仕事となってしまったそうで、その展示も先週で一旦終了となってしまったため、微力ながら古沢さんの仰っていた次の発見に繋がるようにとの願いを込めて今回の投稿をした次第です。

なので、少しでも多くの方に興味を持って頂くために5枚目📷️

 

 

こちらは数年前に私が豊平川で見つけた小金湯とは別のクジラの化石の一部です。

一部ということは…

そうです!
この本体がまだ何処かで見つかる可能性もゼロじゃない🐳

如何ですか?
ちょっと興味が出てきませんか?

という訳で、これを見た方の中から次の大発見があって、その発見が古沢さんの夢見た博物館の実現に繋がることを心より願います。

 

なお、化石発掘の際は安全を第一に無理をしないよう気を付けて行って下さい。
また、河川や私有地への立ち入りなどにも十分ご配慮頂けますようお願いいたします。